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カタボシイワシ1

公開日: : お魚料理

先日、よく観ております茸本朗さんのYouTubeチャンネルにて、見たことも聞いたこともない魚を取り上げておられてビックリしました。

それがカタボシイワシです。

検索すると色々出てくるので自分が不勉強なだけですが、全く知らなかったのでこんな魚が最近紀伊半島でも揚がるようになってることにかなり驚きました。

つい先日にはこんなニュースも!
https://news.yahoo.co.jp/articles/9db792db36227315f1138968e2ce004c62bfa214

ほんと紀伊半島東部で大量に獲れるようになったのは去年からみたいですね。明らかに水温上昇の影響でしょう。

で、いつもお世話になっております志摩の魚屋さんに聞いてみたら定置網に入ってるよってことで送ってくれました!!
最高!めちゃ良いタイミング!!!

競りではサッパって書かれてたとのこと笑
実際、分類学的には、マイワシよりはサッパに近い魚ですよね。

3キロも送っていただいたこのカタボシイワシですが、本州で水揚げされるようになってからまだ歴史が短いので、調理法がそれほど確立されてないんですね。なんで、まぁ量もあるし、色々試しました。

まずは刺身。

この魚、ウロコの強さと小骨の多さ、それに対して皮の弱さが厄介です。あまり強くウロコを取ろうとすると皮が破れます。そしてウロコがくっつきやすい。。。

小骨が多いので、かなり細かく削ぎ切りにします。コノシロとか、あとハモなんかもこんな感じで刺身にしておいしいです。

で、この刺身ですが、味は最高!コノシロよりあっさりはしてますが、その分クセがなくて食べやすく、適度に脂も乗ってて、ニシン系の良い感じの風味もあってめちゃ旨いのですが、そこで例のウロコと小骨が邪魔してきます。

なんだろな〜もう二回り大きいコノシロでもこんなに小骨が喉に不快な感じで引っかからないのにこれは引っかかってきます。あとかなり綺麗に水洗いしたつもりでも、少し残ったウロコが口に入ると喉に張り付いてきます。悔しい…

じゃあ叩いてしまえということでナメロウ。

これは旨いです。けっこうしっかり叩いたほうが食べやすいですが、良い感じのナメロウに仕上がりますね。けどこちらもウロコが混じると喉に張り付いてくるので、丁寧に下処理したほうがいいですね。

まだまだ色々試したので、残りは次回に紹介したいと思います!

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大島茂。釣り歴40年のマルワ什器取締役、兼お魚部長。 某メーカーフィールドテスターを務めていた釣りキチの父の指導の下、 3歳から釣りを始め、小学校に上がるころには遠くの海まで一人で電車で釣りに行くようになり、 ブラックバスブーム以降はルアーフィッシングにハマり、現在は主にジギング、 特にシーカヤックからのジギングを中心に様々な釣りを楽しんでます。 また、幼いころから包丁を握り、釣ってきた魚は全て自分で捌く、 買ってきた魚でも、自分で食べる魚は基本的に一から自分で捌くをモットーに、 日々魚料理の腕を磨いてます。 そして、魚を釣ったり食べたりするだけでなく、 その生態自体にも興味津々の自他ともに認める魚ヲタで、 最近は魚のみならず、水生昆虫まで含む、水辺の生き物全体を愛し、研究中。 そんなお魚部長による、仕事と全く関係のないブログです。
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