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戦国乱世の象徴 茶々という女性

公開日: : リーダーとかチームとか, 真田丸

おはようございます^^
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日は月曜日、といえば月曜恒例真田丸ブログ。第19回は「恋路」というタイトルで茶々が秀吉の側室になるまでが描かれました。

茶々が秀吉の側室になるということの意味

茶々といえば秀吉の側室であり嫡男である秀頼を産んだ女性で、母親は織田信長の妹お市の方。戦国時代の女性としては最も有名な人物の一人です。大河ドラマでは戦国時代が取り上げられることが多いので、これまで何人もの茶々を見てきました。今回の茶々と秀吉の結婚が持つ意味もまたこの石田三成の言葉に集約されています。

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茶々様を側室に迎えられるということは
殿下が信長公をのみ込み超えるという事

ずっと目標にしてきた織田信長を超えてしまった秀吉はここから前人未到の領域へ踏み出さねばならず、このことが豊臣政権崩壊のきっかけとなってゆきます。その崩壊の引き金を引いたのが茶々との結婚なので、往々にして茶々は業深い女性として描かれることが多いと思われます。

脚本家の性別

でも毎年の大河を丁寧に見ていくと茶々をそのように描くのは脚本家が男性だからじゃないかな、と気付くんですよね。2011年の大河ドラマ「江」の脚本家は女性でした。そこで描かれた茶々は責任感が強く真面目な女性でした。この違いの要因にはもう一つのキーワードがあると私は思っています。

妹たちの存在

もう一つのキーワードは茶々の「妹たちの存在」です。茶々には初と江という2人の妹がいました。茶々と同じく幼児の頃に父親を秀吉に殺され、思春期に母親を秀吉に殺された経験を共有する妹たちです。この妹たちの存在は今年の大河では完全に排除されています。理由はおそらく今回の大河のテーマの一つが「兄弟の絆」だからです。

信幸と信繁の間には強い兄弟の絆があります。茶々の妹たちを登場させてしまうとそこにもまた絆があることを無視できなくなり、それは今回の大河では必要のない情報であり、むしろあるとジャマなので排除されているのでしょう。

茶々の妹、江は徳川秀忠に嫁ぎ家光を産み、家光は将軍として徳川幕府200年の基盤を築きます。つまり徳川幕府の基盤となる人物は茶々の妹の腹から産み出された命だということです。父系で考えるとこの時期の歴史は波乱に満ちていますが、母系で考えると一貫しており、秀吉の血は途絶えても茶々と血を分けた妹の血は延々と受け継がれてゆくのです。

女は子供を産むと強くなりますが、姉という立場を与えられた人は子供の頃にそれに似た経験をします。私も自分が姉である、ということを子供の頃からすごく意識して生きてきました。信幸が信繁を想うように、茶々もまた妹たちを想っていたはず。それは今回は描かれなかった茶々の側面ですが、これからも何度も茶々は大河ドラマに登場すると思うので、これからも色んな茶々を見たいな、と思います。

まとめ

来週は「前兆」というタイトルで茶々の子供の父親のことで秀吉を揶揄する落書きの犯人探しに信繁が活躍するようです。三谷幸喜さんの出世作『古畑任三郎』ばりの推理合戦が展開されるのでしょうか。楽しみです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島節子

代表取締役(有)マルワ什器
1975年 大阪市生まれ。 1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

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    1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。
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