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中小企業と真田丸 “父”とは

公開日: : 最終更新日:2016/03/07 リーダーとかチームとか, 真田丸

おはようございます^^
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

今日は4年に1度のうるう年の2月29日(月)。なんだか1日分トクしたような気分の朝。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

大河ドラマ真田丸 第8話「調略」

このところ毎週月曜日は“中小企業の経営者から見た真田丸”というテーマでブログを書いています。激動の時代を小さな会社(家)がいかに生き抜くか、共感できるポイントがいっぱいある今年の大河ドラマ。今週は上杉方の武将“春日信達”を調略し、北条につくのかと思いきや、どちらにもつかずに信州・甲州から北条と上杉を追い出す真田昌幸の作戦が描かれました。

今週は川中島にある海津城の中庭の百日紅の元で信繁と春日信達が語り合う場面3度登場したのですが、この3回の描かれ方の違いが印象的でした。

1回目 調略失敗

sanada8-1

父昌幸から上杉方の武将“春日信達”を調略し北条への手土産にするという作戦を聞かされ、自分にやらせてほしいと名乗り出た信繁。叔父・信尹の指導を受けながら春日信達を調略しようとがんばります。元々武田家の家臣であった両家。信繁が本当は自分は真田昌幸の子供だと名乗ることで春日信達との距離を縮めるところまでは成功するのですが、上杉に恩があると調略の成功には至りませんでした。(しかしここでこの会話の中で春日信達のお父さんは香坂弾正だったのね!ということが明かされ一部の歴女は前のめりになるのでした笑)。

2回目 調略成功

sanada8-2

父昌幸が北条方についたことが上杉に知れてしまい、もう後がない信繁。叔父の信尹とともに必死で春日信達を説得します。春日信達の胸のうちにある父親と海津城への想い、武田家への想いに寄り添うことで見事調略に成功しました。しかしこれがゴールではなかったのです。

3回目 本当の意味での調略成功

sanada8-3

父昌幸と叔父信尹の本当のねらいは春日信達の裏切りを利用し上杉と北条両方軍を一旦撤退させることにあったのでした。北条につくことにより海津城を取り戻せる!父上もあの世で喜んでおられる!と喜んだ直後に春日信達は信尹によって殺され、北条と裏で通じていたとされ、川中島の河原にはりつけられる事となったのでした。

終わってみると「真田はもう誰のもとにもつかん!」という昌幸の言葉どおりになったのですが、明らかに春日信達に調略以上の感情、友情のようなものを抱いていたであろう信繁にとっては辛い結末であり、見る側の私たちにもなんだか後味の悪い決着でした。

今週、終わってみるといくつもの「父と子」が描かれた回だったな、と。真田親子を軸に“香坂弾正と春日信達”、“北条氏政と氏直”。はっきりと描かれたわけではありませんが上杉景勝の背景には常に謙信が見え隠れします。そして擬似親子としての“武田信玄と家臣たち”。

そして歴史のその先を知っている私たちだからわかることとして、父親の存在感が大きい武将は生き残らないように描かれているということです。今週、天狗っぷりが鼻につきまくった北条氏直はやがて秀吉に攻め滅ぼされます。上杉景勝は上杉家を守り抜くもののこの先散々苦労します。それに比べて昌幸にせよ、家康にせよ、今後出てくるはずの秀吉にせよ、父親の存在感がないんですよね。

ここからわかることは「お父さんから受け継いだ城(=会社)を守るため」とか、もっと言うと「お父さんに褒められたい」とか言ってるようでは乱世では生き残れないんだな、ということです。切ないはなしやで…。

まとめ

以上、今朝も月曜日恒例になりつつある(笑)「中小企業と真田丸」というテーマで感想をまとめてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

※ 香坂ではなく高坂じゃないか、というご指摘を受けたりもしましたが、この人は名前がいっぱいあって、今回の脚本では“香坂”を採用しているようなのでそれにならいました。

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大島節子

代表取締役(有)マルワ什器
1975年 大阪市生まれ。 1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

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