レンタル什器を自分たちの車で運んでもいいですか?
展示会やイベントの準備において、「弊社でレンタルした什器と、お客様が自社でお持ちの備品を一旦一カ所に集め、まとめて自分たちの車で会場まで運びたい」というご相談をいただくことがあります。
「自分たちで運んでもいいですか?」
このご質問への答えは、 「構いませんが、リスクをご理解の上、十分注意して運んでください」 となります。

什器の種類によっては、プロの配送スタッフでも気を使う繊細なものや、重心が不安定なものがあります。今回は、お客様ご自身で運搬される際の「什器別の注意点」と「お願いしたいこと」について解説します。
1. 比較的運びやすい什器
■ ハンガーラック (商品詳細はこちら) ハンガーラックは1個単位では重量も軽く、キャスターが付いているため、どなたでも比較的簡単に運ぶことができます。構造も単純なため、通常の使用や運搬で破損することはまずありません。
2. 注意が必要な「割れ物」
■ 姿見(スタンドミラー) (商品詳細はこちら) 鏡は衝撃やねじれに弱く、積み込み時や走行中の振動で割れてしまうことがあります。もし割れてしまった場合は、残念ながら弁償の対象となってしまいますので、毛布でくるむ、隙間なく固定するなど、慎重な取り扱いが必要です。
3. 最も注意が必要な「背の高い」什器
特にご注意いただきたいのが、以下のフィッティングルーム類です。
■ 新型フィッティングルーム (商品詳細はこちら) ■ ボックスフィッティングルーム (商品詳細はこちら)
これらはキャスターが付いており、折りたたむことができるため、一見すると簡単に運べそうに見えます。 しかし「背が高く、重心が不安定」という特徴があります。
トラックの荷台や移動中に少しバランスを崩しただけで、バタンと倒れてしまうことがあります。倒れた衝撃で、付属の照明器具や鏡が破損した事例もあり、その場合も弁償をしていただくことになります。
4. 表面が繊細なパネル類
■ パネルパーテーション (商品詳細はこちら) パネルも同様に、倒れたり角をぶつけたりした際に、板面が割れる、穴が空くといった破損が起こりやすい什器です。
お客様へのお願い:運搬事故を防ぐために
私たちも、イベント本番前にお客様に悲しい思いをしてほしくありません。 もし、レンタル什器をご自身で運搬される予定がある場合は、必ず事前に弊社までお知らせください。
納品の際に弊社スタッフより「ここを持ってください」「ここに注意してください」という具体的なコツをご説明させていただきます。
そして最も重要なお願いです。 納品時に説明を聞いた担当者様だけでなく、実際に運搬に関わる全てのスタッフさんへ、その注意点を必ず共有してください。
「知らなかった」による破損事故を防ぎ、気持ちよくイベント当日を迎えるために、ご協力をお願いいたします。