*      

展示会スタイルを構築するために要する時間

おはようございます^^
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日は寒かったですね~! 今日も引き続き寒くなるようです。

なぜ10年かかったのか

一昨日のブログでは「展示会に歴史あり」というタイトルでケイ・エイチ工業さんと展示会の10年間の歩みについて書きました。今の展示会スタイルを確立するために要した時間は10年間。なぜ10年かかったのかを平野専務に詳しく聞いていくと、そこにはたくさんの他の中小製造業の皆さんにも参考にしていただけるようなポイントが多々ありましたのでまとめていきます。

専務写真 H22.3.30撮影_007
ケイ・エイチ工業株式会社 平野祥之専務

製品・商品がないと展示会はできない?

2005年ごろから展示会を活用しはじめたケイ・エイチ工業さん。はじめての本気の出展は2009年の「粉体工業展」。その際は代理店として他社の集塵機の出展でした。2013年からは自社開発商品自動縮尺スケール「一発早出しクン」を出展されるようになり、2015年、はじめて本業である工場・プラントのメンテナンス技術で「プラントショー」に出展されました。

本業をストレートにそのまま出展するまでにこれだけの時間を要した背景には「製品・商品がないと展示会はできない」という思い込みがあったといいます。実際、中小製造業の社長さんで展示会出展にためらっておられる方々は「うちは技術屋だから商品にかたちがないから…」とよくおっしゃいます。そこから先の選択肢は3つあると思います。

1.出展をあきらめる
2.製品・商品を探してくる/作り出す
3.「技術」を出展する方法を考える

ケイ・エイチ工業さんの場合、最初から1の選択肢は存在せず、10年かけて2を経由して3にたどり着かれました。2をやりながら3のパターンで出展されている他社さんの例などをご覧になり、時間をかけて3を構築していかれたのです。

本当の意味で技術を理解し説明できるようになるためにかかる時間

ケイ・エイチ工業さんの展示会を主導してこられたのは平野専務ですが、平野さんはお父様の会社ケイ・エイチ工業に入社されるまでは小学校の教員をされており、技術に関しては素人の状態での入社でした。工場・プラントのメンテナンスという非常に専門性の高い技術本当の意味で理解し、他者に説明できるようになるためにこれだけの時間を要した、という側面もある、とおっしゃってました。

人手やかかる手間の問題

更に平野さんが入社されたころは売上規模で今の5分の1程度だったケイ・エイチ工業さん。社員さんの人数も今よりずっと少なく、社長が展示会で何日も会社を空けることなど不可能だったといいます。2015年に出展されたプラントショーでははじめて社長もブースに立たれ、来場者からの質問に応えておられました。こういうスケジューリングが可能になったのは10年かけて社内の体制が整ったからであるとのことでした。

plant1-3

今回、お話を伺ってわかったことは展示会スタイルを自力で確立するためにかかる時間には内的要因・外的要因があり、それらを整えるためには相応の時間がかかる、ということです。どうやっても経験しないとわからないこともたくさんあります。でも整理された経験=ノウハウがあらかじめ用意されていることで短縮できる時間もあると思います。私の仕事はそこ、すなわち先人たちの膨大なご経験を整理し、これから展示会に挑戦される方々に時間をプレゼントすること、なのかな、と。

まとめ

この話は詳しくは2月10日の展活勉強会でもお伝えします。お楽しみに(^^)。

今日もお読みいただきありがとうございます。

The following two tabs change content below.

大島節子

代表取締役(有)マルワ什器
1975年 大阪市生まれ。 1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

最新記事 by 大島節子 (全て見る)

記事を気に入ったらシェアをしてね

関連記事

飲食業界の展示会レポ

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 昨

記事を読む

名刺は集まれば集まるほど良いのか

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 昨

記事を読む

展示会に必要な3つの力と重要性

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 昨

記事を読む

展示会ブースにイスを置いてもいいですか?

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 い

記事を読む

展示会パッケージ装飾プラン検証

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 夜

記事を読む

名古屋機械要素技術展 見学会

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 名

記事を読む

“人間力”と展示会

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 昨

記事を読む

ものづくり企業の展示会活用 テクノタイヨーさん編

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 今

記事を読む

金属加工技術展 レポ

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 梅

記事を読む

展示会における光の効果

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。 昨

記事を読む

tenkastu_bunner
ブログ引越しました!

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイ

ブログ引越します

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイ

名古屋展活セミナー2016 成果報告会レポ

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイ

今日は名古屋展活セミナー成果報告会!

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイ

愛知県大府市で登壇させていただきます

おはようございます^^ レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイ

→もっと見る

  • profile

    大島節子
    1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。
PAGE TOP ↑